声と音と、記号と意味と。

表現をするっておもしろい。

自分も、インプットするだけの落書き帳みたいな大人じゃなくて、アウトプットもできる、誰かの記憶の中を土足でお邪魔して縦横無尽に駆け回り、そして春風のようにあっというまに去っていく、でも、少しだけ残香を残す、そんな大人になりたかった。

 

 

様々なジャンルの表現者が、自分の才能を惜しみなく、ひとつの作品に注ぐ。そこには、それぞれのホームにいただけでは生まれなかったであろう化学反応を生み出し、新しく、まだ誰も見たこともない世界が広がる。なんて、言葉にしたら、なんだか陳腐で安っぽい気がするけれど。

ありがたいことに前から数列目という素晴らしい座席のおかげで、演じている方、歌っている方、パフォーマンスしている方、みなさんのお顔の表情まで拝見できたのは、贅沢だったかと。

青葉市子さんの歌声が、とてもすてきでした。cocoonを観に行けなかった、観に行かなかったことを少しだけ後悔。最後のおじぎがなんだか不器用で、でもとても丁寧で、この人がさっきまで、この舞台の世界を堂々と引っ張っていた方と同じ人なのか、と。是非今度はたっぷりともっと彼女の世界にひたっていたい。ライブがあったら、いってみたいなあ。

 

素敵な時間でした。贅沢な時間。またあれば、是非行きたい。

 

よみうりホール (20151025)