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スポイトで落とす音で滲む表面が、

何度か足を運んでいるのに、いつも迷子になってしまう。

 

坂本龍一 設置音楽展 / ワタリウム美術館 ¥ 1,000

 

根津美術館に行った後、国立新美術館に行こうとしていたのですが、どうやらとても混雑しているという情報を聞きつけて、急きょワタリウム美術館に変更。のんびり青山通りをお散歩しました。

 

坂本龍一といえば、YMO戦場のメリークリスマスで・・・という大雑把なイメージしか持っていなかったのですが、今回の展覧会で、芸術家で活動家なんだなあ、という印象を受けました。

 

8年ぶりのアルバム async を、自分が聞いて欲しい環境を自分で、作って流す。観客はただただそれを受け入れる。

ライブのような、お客さんに楽しんでほしい、みたいなスタンスではなく、自分の聞いて欲しい、感じてほしい環境を、ただただ押し付ける。押し付けるって言ったら少し語弊があるけれど、観客に落とした音楽ではなく、自分の聞いて欲しい音についてきてほしい、ってきちんと音に責任を持つっていうか、なんというか、アーティストタイプの音楽家さんなんだなあ、かっこいいなあ、と思いました。

 

現代アートは、その芸術家の思想や信念みたいなものを込めることによって、アートたらしめるところがあるなあと思っているけれど、ここ数年、芸術祭ブームが来て、比較的、私たち一般人に寄り添うアートが流行っているってイメージだったのですが。

ここでまたがつんとコンセプチュアルアートみたいなものを見せられて、久々にいろいろなことを考えることができて、とても満足です。やっぱりアートってわかりやすくても、つまらないのです。

 

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