きらきらの奥に光る灰色。
ピンクとグレーを観たのは、行定監督さんが菅田将暉や夏帆や柳楽くんや、中々面白い若手俳優さんを使いたい放題使っている!っていうひっかかりだったと思います。
そこで発見したわけです。中島くんを。この人かっこいいなあと思って、調べたところ、なんとじゃにーずのお方ではないですか。しかも、へいせいじゃんぷの中島くんじゃないのですか。
のぶたの弟くんがへいせいじゃんぷにいることは知っていたけれど、こんなに大きくなっていたとは…。
で、思ってしまったわけです。とても邦画俳優な空気感を持っている方なのに、ジャニーズにいてもったいないなあ、と。
ここでいう邦画って、商業映画って意味じゃなくて、あれです。これだから邦画()は…。ってよく皮肉の意味で使われちゃう、あの邦画です。
なんでもったいないなあ、と思ってしまったんだろうって。理由はたぶんいくつかあって。
ひとつめ。若いうちは、グループを大きくしなくてはいけないので自分だけのスケジュールで仕事を入れられないから、俳優業だけに専念できないこと。から、どうしても出る作品を選ぶ必要があって、主演ばっかりとか、大きな作品しか出られないこと。
ふたつめ。配給側もジャニーズに邦画俳優を求めていないし、ジャニーズも恐らく自分の子たちを邦画俳優にさせようとは思っていないこと。
みっつめ。グループの看板を背負っていること。中島くんは、ただの中島くんではなくて、へいせいじゃんぷの中島くんなわけです。良い意味でも悪い意味でも、中島くんのする仕事は、全部へいせいじゃんぷのお仕事の一部となり評価になるわけです。
中島くんは売り出し中のグループに所属しているので、自分だけのスケジュールで動くことはしばらくできないだろうし、グループにとってメリットがない映画には出ないだろうし、邦画っぽい邦画にたくさん出ることはないんだろうなあ…他の事務所の俳優さんだったとしたら、年数本、脇主役大作インディーズ関係なくひっぱりだこだったろうに…と、10周年ということで見る機会が増えたへいせいじゃんぷさんを見ながら思ってしまったわけです。
ジャニーズにも面白い俳優さんはたくさんいて、でもやっぱり優等生アイドルの仮面はどうしても外せなくて。グループを背負ってなくても、ジャニーズを背負っていて。
例えば風間くんは、ペダルダンスとか出てて、なかなか面白い俳優さんだなあ、と思っているのですが、少女椿に出演すると知って、え?彼ジャニーズだよね…?とびっくりして。実際、作品自体はなかなか攻めていたのですが、風間くんが出ているシーンだけは攻めきれていなくて。確か予告動画にもパンフレットにも、風間くんの姿はなくて。ああ、ジャニーズの俳優としての限界ってここなのかな、って思ったことを覚えています。
それに、映画はよくわからなかったけれど、かざまくんはかっこよかった…よ…たぶん…とファンをドン引きさせるという、考えてみたら当然な結果が生じただけだったのでした。 配給会社・事務所双方にメリットがなさすぎた…。
まあここまで極端な例でなくてもいいのですけれど。
もっと俳優さんしないかなあ、ジャニーズやめないかなあとか思いながら、歌番組で中島くんを観ること数か月。
なんで今回こんなことを書こうと思ったかというと、この間のどっきりを観て、ああ、中島くんはへいせいじゃんぷをやめることは絶対にないんだなあ、と思ってあきらめた(?)からです。
それでなくても、歌番組で楽しそうにアイドルしている中島くんをみていたら、アイドル楽しいんだろうなあって思うし、じゃんぷさん自体、なんだかわちゃわちゃしててかわいいなって思ってきたから、結果オーライ?です。ただ人数多すぎて、覚えるのに時間がかかったけれど。
昔の嵐さんに似ているなあ、と思います。わちゃわちゃ内弁慶具合も、できてからしばらく一般認知度が低かったことも。
今では考えられないけれど、昔の嵐さんは本当に認知度が低くて、ファンの人に、嵐って何してるの?人気なの?って聞くと、嵐は日本よりアジアで人気あるんだよ~今もアジアツアーしてるし!って通年言ってたくらい。
このご時世難しいかもしれないけれど、Love so sweetがじゃんぷさんにも生まれるといいね、と思いました。
中島くんはやっぱり邦画っぽくてかっこいいと思うので、これからも映画に出ることがあったらゆるりと追いかけてみようなかなあ、と思います。
邦画っぽいアイドル俳優さんが、これからジャニーズという制約の中でどういう作品を選んで、どういう俳優さんになっていくのか、ちょっと楽しみだったりします。