【音楽】久しぶりにCDを買ったお話。

アルバムを買ったのは何年ぶりだろう。

 

今年もあっという間に年の瀬で。 早くも紅白出演歌手が発表になり、その流れでミーハーなわたしは、King Gnuさんにはまりました。

 

音楽を聴いて、わくわくしたのってたぶんひさびさの経験だったので、思わずCDを買ってしまった。

 

日本人という文化的背景と今という時代性を共有しながら、彼らの作品を聴けていることに、ほんとうにわくわくする。

 

 

 

ドラムとベースのアクセントが奥にあって、音に乗りたくなってしまう。

ジャズっぽいというか、ブラックミュージックというのか。

心地よくて、飽きなくて、ずっと聴いていたくなる。

声は、高音の方はクラシックのバイオリンのような譜面で。声も癖がなくて綺麗で、技巧で表現するタイプで。

実質、ほぼインストバンド

 

音楽のジャンルももちろんですが、歌含め演奏者の出自も様々なので、それらを合わせた曲にやっぱり違和感を覚える。でも、その違和感が逆に心地よくて、新鮮で、それがフックになって、癖になってしまう。

癖になってしまうのは、作曲編曲がセンスが抜群なのはもちろん、そのセンスに説得力を持たせる演奏者のスキルが必要で。 プロデューサーの世界観を具現化できる人たちを集めたんだろうなあ、というバンド。

 

 

なのでバンドやろうぜ!みたいなノリではなく、音楽がネイティブランゲージみたいな4人が集まって、楽しいことやってやろう!みたいなグループ。

サロンや酒場とかで即興音楽を楽しんでいそうな人たちで。そんな人たちが、「各々が持つそれぞれの言語を、バンドという形態で、J-POPの文脈に当てはめた時、どこまでいけるか」、みたいなことを目的とした、プロジェクトチームというか芸術実験団体みたい。

芸術実験という概念が音楽にあるのかわからないけれど。

 

西洋から手法や様式を借りたあと、そこからどのように発展していくのか、みたいなアジアの芸術でよくあるやつを今まさに目の当たりにしている!!!!!って、彼らの音楽を聴いた時とてもわくわくしたのです。

■ ■

 

インタビューを読む限り、常田さんがとてもロマン主義で、芸術性もだけれど、思想みたいなものがとても興味深い。作品が好き、ということはもちろんだけれど、とても面白い方だなあ、って。

自分の思い通りの音楽を一人で作ることが出来る時代に、なぜバンドという泥臭い方法を選んだろう。

社会を巻き込むという理想と、それを実際に行動へ移すことがきできる才能と、それについて行きたくなるパワーを持つカリスマ性と、いわゆる理想主義・革命家タイプの音楽人はどこに着地するのか少し見てみたいなあって。

 

■ 以下アルバムやらシングルの短い感想文。というよりまとまりのないただの雑記です。ちなみにわたしは、ベースとギターの基本的な違いをこの前まで知らなかったくらいのレベルの人間です。

 

 

□ 白日

 

白日

白日

  • 発売日: 2019/02/22
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

次のアルバムに入るのでその時。

この曲きっかけではまりました。紅白に出る…?? → 検索 → youtubeで一番上のビデオを観る → もう1回聴こう。 → 他の曲も漁ろう~ のよくある流れです。

 

□ Sympa

 

Sympa(通常盤)(特典なし)

Sympa(通常盤)(特典なし)

 

 

・Sympa Ⅰ

We need help!

・Slumberland

おもちゃ箱xパーティーxマイケルジャクソン みたいな曲。

なんでマイケルジャクソンっぽいって思ったんだろう・・・。

Flash!!!

どっちがサビなのかわからない。あっという間に終わっちゃって、もう1回聴こうってなる曲。 こういうがちゃがちゃした曲って苦手なんですけど、なんだか聴けちゃう。

・Sorrows

スポーツアニメのOPEDみたい。 サッカーとか疾走感あるスポーツやってそう。

サビ入り前のドラムがイケメンで好き。ほら!お前らの好きなサビだよ!!!!!!みたいなドラム。

ギターと声がセッションしているところがとても良いです。

・Sympa Ⅱ

常田さんの作る音楽はミックスというよりコラージュだと思うの。 音楽にコラージュという手法はあるのだろうか…。

・Hitman

ゆったりめな曲調。いわゆるロックバンドがバラードを歌うとこうなります!みたいな雰囲気の曲。

でも、邦楽と洋楽とクラッシックとJAZZ…というか、ありとあらゆる音楽ジャンルのいいとこどりしてる感がすごくて面白いバンドだなあと思う。

・Don't Stop the Clocks

すごく好き。JAZZなのにクラシックみたい。声が綺麗。

・It's a small world

お洒落。 ちょっと南米ぽいサンバ?なんていうのこういうリズム。 

・Sympa Ⅲ

フルート。

・Prayer X

行進してそうな曲だなあって思ったら、MVで行進してた。 ドラムがとてもよい。この曲の濁点の歌い方が堪んない。 サビで、音程が降りてくるところが好き。 

MVの刺されるんだけど結局自分でバンしちゃうのが好きなのですが、アニメBANANAFISHのEDだったということで。サリンジャーと少し掛けてるとこもあるのかな、と思ったり。MVも色々とあーだこーだと言いたくなる作りになってます。

Bedtown

サビがとても邦楽!お洒落。

この曲を11番目に置いた理由がちょっと気になる。 というか、Prayer Xとthe holeの間に置いた理由。

男女デュオの曲みたいだなって。ラッパーとR&Bの歌手がfeat.でやりそうな。

・The hole

ほんとうに綺麗な声だなあ。ほんとうに綺麗。って思わず感傷に浸ってしまいたくなる位ドラマチックな曲調。

声に、ブレスやら裏声やら色々味付けして、まるで楽器みたい。生で聴いたら、圧もすごいんだろうなあ。

ロングトーンからの裏声がとても好きです。 ちょっと楽器が後ろにいる感じで、歌唱がメインの曲だなあって思う。

・Sympa Ⅳ

弦が入ってちょっと先がひらけた感じ。終わりは、まだ不安感はあるけど。  閉じ込められて不安だったけれど、見つけてもらえて少しだけ安心してる感じ。

 

■ Tokyo Rendez-Vous

 

Tokyo Rendez-Vous(特典なし)

Tokyo Rendez-Vous(特典なし)

 

 

・Tokyo Rendez-Vous

演歌みたいだなあ、って思ってしまったのは、なんでだろう。 やっぱりちょっとマイケルジャクソンっぽい…。リズムかな…。 

・McDonald Romance

これほんとうに大好きです。ずっとのっていたい。

少し懐かしくて、フィルム映画みたい。 王家衛とかエドワードヤンとか岩井俊二とかそういう映画の雰囲気の音楽。 MVのせいかな。

・あなたは蜃気楼

これなんだろう平成初期、というかバブル感ある。 米米CLUBとかサザンとかそういう感じ。考えるな!感じろ!みたいな。

ギターの音が丸くて好みです。

・Vinyl

ブラックミュージックのバンドが井上陽水を演奏するとこうなるんだろうな!みたいな曲。楽器は、独特の溜めがたまらないのに、ボーカルがストレートに歌うので、それがとても面白くて気持ちい。ベースがすごく好き!

MVが王家衛的な。カメラもクリストファードイルって感じ。色は蜷川実花の香港って感じ。とにかくまだ重慶大厦が観光地化されてない時代の香港みたいな。 

・破裂

たぶん一番好きな曲です。詳しくないんですけど、3拍子っていうの?かな?そういう音楽が個人的に好きなので。ワルツみたいな。

遠くから見ると美しいんだけど、近付いてみたら、ぞっとするというか、どろどろしているというか、ティムバートンの作品みたいな感じ。とても抽象的すぎるけど。

・ロウラヴ

全体的にインストぽい。ベースが好き。

サビのJazzぽい感じが好き。 でも、雰囲気や色が、ちょっと北欧ロック?みたいな感じあるのがとても良い。

・NIGHT POOL

これも好き。これをバンドでしちゃうんだって面白い。

ソフィアコッポラの作品で流れてそう。

・サマーレイン・ダイバー

美しい。クリスマスみたい。 賛美歌というか、ゴスペルというか、教会でみんなが歌ってる感がある。合唱曲みたいな。

 

自分の好みで言うと1枚目のアルバムが好きです。全体的にインストっぽくて、この曲はこんな映画で流れてそう~みたいな楽しみ方をしてしまった。 2枚目は、シングルを集めました!みたいなアルバム。1曲にしっかりストーリーがあって、いわゆるJ-popな雰囲気。

アルバムは3枚目がアナウンスされましたが、どんな感じになるのだろう。

 

 

自分の頭の中をきちんと形にして外に吐き出せる人って、そして、その行為に責任を持てる人って、それだけで尊敬してしまう。