能面。

奈良美智 for better or worse  豊田市美術館  / ¥1,500

 

世界に散らばっている、自分が思うところの代表作をここに集めてみることにした。そこに最新作を加えて展示を構成する。 

 

名古屋まで足を延ばすのは少し億劫だったのですが、抄録のこの箇所を読んで、行こうと決めました、最終週に。 だって芸術家自身が選ぶ代表作って気になる。

 

奈良さんの初期の作品って、白黒はっきりしているイメージがあって、それこそ NO WAR ! NO BOMB ! みたいな。

 

でも、後期~最近の絵は、主張はできるだけ省かれていて、観る側に委ねられた作品になっているなあ、と思いました。(タイトルを読むと、見方を示唆してくれる作品もあるけれど。)

 

それが逆に、初期の作品よりも、畏怖してしまうような、よくわからない怖さを感じて。作品と対峙すると、女の子にじっと見つめられているようで、見透かされているようで、聖母マリアみたいな感覚?

 

描写的なことだと、女の子の目ん玉がとてもきれいで、怖くて、吸い込まれそうで、ずっとずっと観ていたかった。キャンバスが大きく迫力があったのも理由だったのかもしれない。ちょっとだけ張剛暁の大家族シリーズを思い出しました。

 

どれも好きな作品だったのですが、(特に近年!) twinsという作品が一番好きです。

 

それにしても、個人蔵の作品が多くて、いいなあ、、、って思ってしまった。

 

 

美術館のこと。

 

豊田市駅から豊田市美術館は歩いて20分弱かかったのですが、(歩くのが遅いので)

豊田市ってトヨタ以外の車も走っているのかな・・・と新幹線に乗っているときにふと思い、トヨタ車を数えながら歩いていたらすぐについた。

トヨタ以外の車もあったけれど、やっぱりトヨタが多かったです。